子供たちの貧困化が止まらない

sekaigamoshi

子どもの6人に1人が貧困状態にある。

そう聞いても、田舎で生活している私にはまったくと言っていいほどイメージができない・・・。街で買い物をしていても、楽しそうに笑う子供達をよくみかけます。ですが、今の日本では子供の貧困化が止まらまいと騒がれているので調べてみました。

学校給食だけが唯一の食事だという小学生。一家で夜逃げをせざるをえなくなり、2年間、車上生活で勉強が大幅に遅れてしまった中学生。家庭崩壊から10代でホームレス生活を送ったなど、自らの意志とは関係なく貧困状態に陥っている子供たちが多くいるそうです。

「子どもの貧困は見ようとしないと見えない」「子どもの貧困を隠しているのは他ならぬ、大人なのではないか」――私たちが見逃しているものは、何なのでしょうか?

今、貧困問題が表面化してきたことで、経済的に厳しい家庭の子どもの学習支援や食事の提供をするNPOが増えてきているそうです。

私は、こうしたNPOが増えている理由は、不況で失業者や生活保護の受給者も増えているから、塾に行かせるお金がない家庭の親がNPOの無料の学習教室を利用しているのだろう、という程度に考えていました。

しかし、金銭問題だけが原因ではないみたいです。

経済的な厳しさ以上に、子どもたちが劣悪な家庭環境に置かれているケースが多いそうです。

例えば、親による虐待やネグレクト(育児放棄)を受けている。あるいは、親が精神疾患を抱えていたり、ギャンブルやお酒に依存していたり、家庭が崩壊しているケースなどが少なくありません。

今回私は初めて調べてみて、貧困が子どもに与える影響の大きさを知しりました。

「貧しい家庭で育っても、努力して勉強すればそこから抜け出せるはず」というのはもはや幻想かもしれない。貧しい家庭に育つ子どもには努力する土俵すら与えられていないのではないのかもしれません。

食事も満足に与えられなかったり、母子家庭で自分が幼い兄弟の世話をしなければならなかったり、親から暴力を受けていたりしていれば、そもそも、勉強しようと思う余裕すらないかもしれません。

これはいったいどういうことだろうと調べていくうちに、「子どもの貧困」という言葉に出会い、相対的貧困率では、当時、日本の子どもの7人に1人が貧困状態(厚生労働省2010年公表)であるということを初めて知ったのです。

相対的貧困率

相対的貧困率というのは、「社会の標準的な所得の半分以下の所得しかない世帯」のことで、額でいうと、「2人世帯であれば177万円、3人世帯で217万円、4人世帯で250万円を下回る世帯」なんですね。2010年発表のデータでは「7人に1人」でしたが、翌年7月に出された最新データで「6人に1人」(子どもの相対的貧困率15.7%、実数にして約232万人)ということで、貧困に陥る子どもが急速に増加しています

国民生活基礎調査によると、もともと日本の社会の中で一番貧困となる割合が大きいのは高齢者だそうです。しかし、1990年代に入ってから、子どもの貧困率は大きく上昇していて、その上昇率は他のどの年齢層よりも高くなっています。

その理由については、私は研究者でないのではっきりした理由はわかりません。ただ、子どもの貧困の研究者、国立社会保障・人口問題研究所の阿部彩さんは著書『子どもの貧困』(岩波新書)の中で、「この国の社会保障制度からの給付が高齢者に極端に偏っていることと無関係ではない」と書いています。

言えることがあるとすれば、近年、格差や貧困がますます広がる中で、そのしわ寄せを最も敏感に受けているのは子供達だと思います。

日本の母子世帯の貧困率が国際的に見ても際立って高く、有効な対策が未だに打たれていない背景のひとつには、シングルマザーの方々への無理解があると思います。

豊かなはずの現代の日本で、所得が低くて苦労している女性は、「努力が足りない」とか、「仕事を選んでいるからではないか」などと、個人の心の問題として自己責任を問われる風潮があるように思います。

一億総中流の時代はとうに過ぎ去り、格差が広がる中で、みな自分の生活を守り維持することで精一杯です。あすの自分の生活がどうなるか分からない中で、他者への寛容さや想像力が失われているのかもしれませんね。

あるいは、国を動かす政治家や官僚、企業のトップの多くが、こうした社会の底辺で暮らす人たちの生活を想像すらできないとすると、さらに悩ましい状況だと思います。

ひとり親世帯がこれだけ増える中で、シングルマザーはもはやマイノリティーではありません。男女平等が謳われる中で、まだまだ女性の声は国の政策に反映されづらいとも言えます。子どもの貧困を解決する上で、シングルマザーの声をもっと拾い上げていく必要があると思います。

今までなら近所の世話好きなおばちゃんたちが沢山いて地域のコミュニティーもしっかりあったと思いますが、今は近所付き合いも少なくなったと思います。もう一度、地域のつながりを確認したいですね。

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